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 さていざ釣りをするとなったら、まずはポイントでの立ち位置に気をつけましょう。夜間に外灯周りで釣りをする際に立ち位置を誤ると自分の影が水面に映ってしまいます。シーバスに警戒心を与えてしまうとより食わせることが難しくなるばかりか、一斉にどこかへ散ってしまうこともあります。外灯が当たるような明るい場所を探る場合には、自分の影が水面に映らないように照明の左右からキャスティングして狙うようにします。これは日中に太陽を背にした場合にも同じことがあげられます。

 シーバスは暗がりやストラクチャーに定位し、目の前を通過するベイトフィッシュを待ち構えています。ですからシーバスの潜んでいそうなストラクチャーの際にフライを入れ、ストラクチャーから離れるようにリトリーブします。照明が当たる海面がポイントであれば、その周辺の影の部分にフライを入れて明るい場所へとリトリーブします。
 フライは必ずシェードに落ちるようにキャスティングします。シーバスはシェードの部分から明るい場所を見ていますから、突然フライが視界に落ちてくると不信感を抱いてしまいます。そこで視界から外れた暗がりにフライを落とし(着水音だけをシーバスに伝え興味を抱かせる)、明るい場所へとリトリーブすればより自然な状態を演出できます。

夜間における基本リトリーブの速度変化
 
条件/照明 白灯 橙灯 なし
澄み潮 速く やや速く 通常
濁り潮 やや速く 通常 ややゆっくり
速く やや速く 通常
やや速く 通常 ややゆっくり
ライズあり 鋭く速めに 速く やや速く
※夏で澄み潮かつ白灯周りならとても速く
 リトリーブの長さは60cm程度で、腰の辺りから速度変化をつけて弾くようにします。スピードに関してはうまく説明できませんが、通常はスーッスーッといったイメージです(1秒間に1回できるかできないかのスピード)。このスピードを基準に、状況に応じてリトリーブ速度に変化をつけていきます。暗闇や照明が直接当たらない場所ではゆっくり目、白水銀灯が当たる場所は速く、オレンジ灯であればやや速めにリトリーブします。濁りがある場合はスピードを下げ、逆に潮が澄み切っているような状況ではスピードを上げます。
 ショートバイトやフライを追っては来るが見切られる場合、両手による連続したリトリーブが効果的です。ロッドを脇に挟んで両手でラインをリトリーブすることにより、フライが常に泳いでいる状態を演出します。常にラインにはテンションがあるので、小さなバイトでもフッキング率が向上します。またフライが止まる瞬間に見切られるケースもフライが動き続ければカバーできます。両手リトリーブで手元にアタリが来ても、そのままリトリーブを続けることでアワセを入れます。大型の感触があったらさらに腕でロッドを持ち上げるようにして追い合わせを入れれば完璧です。