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 海釣りの人気ターゲットでもあるクロダイも、フライフィッシングで狙うことが出来る魚です。生息域はメバルとほぼ同じ様な場所で、潮通しの良い場所であればどこでも生息しているといっても過言ではありません。フライフィッシングの場合だとイガイやカニなどを意識したフライで壁際を狙う落とし込みスタイルや浅場を回遊しているクロダイをリトリーブで狙うスタイルの2通りが京浜ベイエリアでは主軸となります。浜名湖でのポッパーの釣りは、京浜エリアでは条件が揃いにくく中々通用しないのが現状です。

 クロダイは何でも食う悪食として有名な魚。カニやエビ、シャコなどの甲殻類やゴカイ、イソメなどの多毛類をはじめ、イガイやシジミ等の貝類、イソギンチャクやヘラムシ、オキアミ、スイカ、サナギ、イワシなど実に様々なものを捕食しています。フライフィッシングで意識する餌生物は主に下記のものです。

Illust : Masatoshi Murakawa (はじめての海フライタイイング&パターンBook フライの雑誌社より引用)
 
■ムラサキイガイ
 岸壁などにビッシリと貼り付いているムラサキイガイはクロダイの主食とも言えるほど頻繁に捕食されています。貝殻がミドリ色のミドリイガイも同様。
 
■イソスジエビ
 沿岸部の岸壁や磯場などで普通に見られる透き通ったボディの小型のエビ。誤解されがちだが通常、遊泳時は真っ直ぐと体を伸ばし、ゆっくりと前方へと泳ぐ。
 
■ニホンスナモグリ
 干潟や河口などの砂や泥地に生息するシャコの仲間。大きなハサミと体が白いので目立ちやすく、干潟や河口域などでクロダイの主食となっています。
 
■イソガニ
 沿岸部のいたるところに生息しているイソガニも、クロダイにとっては手軽な餌になっている。甲羅幅が2cm程度までのものが捕食対象になる。
 
■スベスベオウギガニ(タンクガニ)
 水深3〜4m付近に多く見られる、ずんぐりとした体系のカニ。夏場のクラダイの餌としてなじみ深く、深めのタナや水深のある場所でよく捕食される。
 
■南極オキアミ
 ここでいうオキアミは釣り餌として冷凍されたもの。活きているときは透明だが、餌として売られているのは桜色。餌釣り師の多い場所で捕食される。
Illust : Masatoshi Murakawa (はじめての海フライタイイング&パターンBook フライの雑誌社より引用)